貨幣と交換価値

貨幣の交換価値
 貨幣のような交換価値のあるものは昔からあったと思います。それは石だったり、貝殻だったかもしれません。しかし、それらの価値は上がったり、下がったりしながら最終的にはほとんど価値のないものになったと思います。本来は最初にそれらのものの価値を約束した人が、価値がなくなる前に望む人すべてから同等の価値のあるものを渡して回収すべきです。しかし、実際は交換価値のあるものを最後に持っていた人が損をすることが多いと思います。ババ抜きと同じで最後につかまされた人が負けです。貨幣が価値があるのは貨幣そのものに価値があるのではなく、誰かが交換に応じてくれるからです。社会が混乱した場合、誰もその国の貨幣で交換に応じてくれず、他国の貨幣または効用価値のあるものとしか交換に応じてくれないかもしれません。金や銀のようなほぼ交換価値だけのものも食料に比べると少ない価値しか見出してくれないかもしれません。

貨幣の優位性
 これからの日本は少子化高齢化、財政の圧迫、環境の悪化などにより、経済の縮小が予想されます。だから、貨幣に不信感を持とうと、混乱が起きるまで一番価値があるのは現金だと思います。仮想通貨が将来貨幣に取って代わるのではないかと言う人もいますが、それがビットコインであるかは疑わしいです。まず、ビットコインは誰もその価値を保証してくれる人がいないこと、交換所のシステムのセキュリティに不安があること、ビットコインを最も多く持ってる人々がすべての価値を書き換えることができる可能性があること、最も多く持ってる人々が価格を操作できることです。国家が価値と安全性を保証する仮想通貨ができるまで待つのもありかと思います。
 最近聞いた考えですごく共感したのは、世界中の人々が資産の安全な移し場所を探しているが、ドルもユーロも円も株も土地もどれもふさわしいとはいえず、さまよっているという話であります。それで巨額の債務があるにもかかわらず国力、軍事力、経済力が世界一だという理由でドルにお金が集まっているそうです。

社会の混乱に備える
 社会が混乱した時一番問題なのは治安の悪化です。治安の悪化した場所に住んでいたら、普通に暮らせていても暴動によってすべてを奪われてしまう可能性があります。一番大切なのは、治安の悪化が予想される場所にはあらかじめ住まないこと、いつでも避難できるように準備しておくことが大切だと思います。身軽さ、フットワークのよさが大切だと思われます。
 お金持ちは資産の避難、分散などにより防衛することができるかもしれませんが、普通の人には難しいです。災害用の水、食料の備蓄、どこでも通用する技能、他国の語学などの習得などが必要になってくるかもしれません。お金持ちは高級腕時計や宝飾品などの効用価値と交換価値が共に高い物を所持しておくのがいいかもしれません。交換価値が主で所持する物に対しての物欲、所有欲は自己の行動に対する制限になるかもしれません。宝飾品、骨董品、ブランド品などの交換価値が主なものは破損、劣化などにより最終的には価値がなくなりかねません。いつでも手放す覚悟と用意を持つことが有利かもしれません。

キャッシュレス化
 これから日本は、アングラマネー、テロ資金、脱税対策などでキャッシュレス化が進むと予想されています。電子マネーは今回の北海道地震で停電に弱い側面があることがわかりました。停電はいつでも起こりうることです。停電により、お金の流通がストップしてしまうことは望ましくないので、対策が取られるまで現金がなくなることはないような気がします。貨幣の実体がなくなるにつれて国民の生活の潜在的不安定さは増すと思われます。貨幣が今のところ一番信用度が高い反面、貨幣に依存しすぎない心構えが必要となってくると思います。