「令和」について調べてみた

2019年(平成31年)4月1日、午前11時40分に菅義偉内閣官房長官が記者会見で新元号「令和(れいわ)」を発表しました。
『ウィキペディア(Wikipedia)』令和

出典は、安倍晋三内閣総理大臣によると「万葉集」巻五の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并せて序」の一文の

(原文)
于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。
(書き下し文)
時に、初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、
梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、
蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。
万葉集入門

だそうです。ネットでは中国の張衡が作った漢詩「帰田賦」の「於是仲春令月 時和気清」が出典という声も
「令和の典拠は本当に万葉集だけなのか? 中国古典まで遡れる新元号の由来」togetter

候補は6つありそのうち5つは
○日本の古典(国書)が出典
「令和(れいわ)」(万葉集) 「英弘(えいこう)」(日本書紀)「広至(こうし)」(日本古典)(詩経)
○中国古典(漢籍)が出典
「万和(ばんな)」(文選(もんぜん))「万保(ばんぽう)」(中国古典) 「?(明らかにされず)」
日刊スポーツ

考案者は万葉学者の中西進・大阪女子大名誉教授といううわさです。
日本経済新聞

元号を決めるにあたって、出典の意味を重視して決める場合と使いたい漢字に出典を求める方法があると思います。出典重視なら、
今は初春の何事をするにもよい月で空気はよく風はおだやかで
梅は鏡の前の白粉のように開き、蘭は香のようにかおっている。

新元号「令和」(『万葉集』より)
だから今はいい時期だから何か重要な事を実行したいという決意が感じられます。

漢字の語源重視なら
令は「頭上に頂く冠の象形」(Aの部分)と「ひざまずく人」の形象で人がひざまずいて神意を聞く事を意味し、
OK辞典「令」
和は「口」の象形と「穂先が垂れかかる」形象で人の声と声の調和を意味するそうです。
OK辞典「和
国家的または政府の重要な事柄を成功させたい気持ちがあるように思われます。それがオリンピックのような催しなのか、税制なのか、国際問題なのか、農業なのかはわかりません。

元号で使われた漢字73文字の使用回数は
永、元、天(27回(最多))
和(20回(6位))
令(1回(同率43位))
【みんなの知識 ちょっと便利帳】
令が候補になったのも「令徳」の1例だけらしいです。
文集オンライン

今まで一度も使われなかった「令」をあえて使ったということは「令」という漢字に強いこだわりがあったのかもしれません。逆に「和」は2つ前に「昭和」で使ったばっかりなのにまた使うということは、昭和に対する思いが何か残っているのでしょうか。

和が使われるのは和銅以来のようです。和銅は日本で最初の流通貨幣と言われる「和同開珎(わどうかいちん、わどうかいほう)」が作られた時代なので、令和も新通貨に期待を持てるかもしれません。
『ウィキペディア(Wikipedia)』和同開珎

平穏が約束された時代に和という漢字を使う意味はあるのでしょうか。和を使うということは和の反対を意識しているということなのでしょうか。和の反対語は漢、差、戦、洋、積、商、があるようです。これらのどれかを意識しているのかもしれません。
反対語大辞典

令和という元号は身の引き締まる威厳のある元号のように思われます。どんな時代になるのかとても楽しみであり、武者震いしそうです。令和は2019年5月1日0時より施行されるそうです。あと一か月で新しい時代を迎えることができそうです。良い時代になることを期待しています。